生き残りの投資

私はあるルールに基づいて投資しているわけではない。 ゲームのルールが変わる瞬間をめがけてトレードを仕掛けるのだ。

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タクシー配車会社、発展時のアップサイド非常に大きい=ソフトバンク取締役

( [東京 16日 ロイター] - ソフトバンク<9984.T>でM&A(合併・買収)にかかわる後藤芳光取締役は16日、ロイターの取材に対して、アジア地域で立て続けにタクシー配車会社に投資していることについて、人口の伸びやタクシーの利用率などを踏まえると「発展したときのアップサイドが非常に大きい」と述べ、投資に自信を示した。交流サイト(SNS)への投資可能性については「関心はある」とする一方で、「移ろいやすい領域だ」とも指摘、慎重姿勢をみせた。足元でゲームなどのコンテンツよりも、プラットフォームへの投資が目立っていることについては「基本はもともとプラットフォーム。プラットフォームで押さえにいけるようなものがあれば、そちらの方がはるかに関心は高い」と語った。

インタビューの詳細は以下の通り。

──15日に中国のタクシー配車アプリに出資を発表したが、この分野はリスクもある。

「言ってみればカントリーリスクだが、インターネットビジネスの中心選手でいようと思った場合には、やはりこの機会は逃すべきではない。タクシーがつかまりにくかったり、人口そのものが多かったりという面では、インドやシンガポールや中国はものすごいターゲット。インドや中国は圧倒的な人口がある。非常に魅力的な地域性の中で、タクシーの配車ビジネスは大いに発展する。発展したときのアップサイドが非常に大きい。このビジネスは普遍的に成功するモデルだろうと今のところ理解している」

──最近はプラットフォームへの投資が目立っている。ゲームなどコンテンツへの興味は。

「基本はもともとプラットフォームだ。電子商取引(EC)にしても、一番にやりたいのはマーケットプレイスを持つこと。レイヤーでいうとインフラが一番下にあり、これはモバイルだったり、固定だったり、ヤフー<4689.T>のポータルもそうかもしれないが、その上にプラットフォームが乗り、そしてコンテンツがある。コンテンツも大変面白いエリアで、ゲームや動画、音楽など関心はあるが、ただ優先順位をつけるのであれば下に行くほど重要。プラットフォームを押さえにいけるようなものがあれば、そっちの方がはるかに関心は高い」

──SNSには関心がないのか。

「結論から言えば、もちろん関心はある。われわれは骨太な将来に向かってのベクトルをしっかり持って投資をしていこうと思っており、経営理念の情報革命というキーワードに関連するようなビジネスはすべてグループ化の対象としてみていく。そこには通信事業もあれば、インターネットポータルもあれば、マーケットプレイスもある。当然、コンテンツもあり、SNSもある。ただ、移ろいやすさから言うと、SNSは非常に移ろいやすい領域だけに、永続性を見通す力というのは非常に高度な能力が要求される。マーケットやコンテンツなどに比べると、良く考えて投資をすべき対象だ」

──米国事業は苦戦している。

「スプリント買収後、いくつかの仮説を立てて、シナリオも作っていた。もちろん単体で勝ち残るために頑張るのは言うまでもないが、並行して業界再編が認められるかどうかを見極める必要もあった。初めから単体でいくというシナリオであれば、もっとアクセルを踏めたものが、踏めていなかった部分がある。結果的にいろいろなスピードが少し鈍った。マルセロ最高経営責任者(CEO)の下での立ち上がりは非常に順調にいっていると思っているが、道のりはまだ長い。半年、1年で簡単に結果がでるようなチャレンジではない」

──米国はスプリント買収時と市場環境が変わってきている。

「想定の範囲内だ。競争が厳しくなる国であろうということは想定していたし、AT&Tやベライゾンの戦略が日本におけるNTTドコモ<9437.T>やKDDI<9433.T>の戦略とは違うことも当初から想定していた。日本であればNTT<9432.T>グループはどっしりと構えており、われわれのような彼らよりも下の順位のキャリアがチャレンジをすることについて、ひとつひとつ敏感に反応したりはしないが、AT&Tやベライゾンは価格戦略が始まればその戦場に乗り込んでくるスタイルだ。そうなれば価格競争が激化し、収益率も落ちるということは、米国に進出する以上、われわれも見ていたし、そうなったときには反転攻勢に時間がかかるだろうということも想定はしていた。短期で一気に方をつけるような状況ではないので、しっかり取り組んで、最終的に良い結果を出せるようにしたい」

──スプリントへの投資以降、インフラ(キャリア)への投資はないが。

「あれだけ大きな投資をしたので、少し目鼻がつくまでは頑張らないといけない」

──案件があれば、今後もインフラ投資はするのか?

「情報通信の革命を起こしていく、ライフスタイルに影響を与えるというテーマの中で消化できる案件については先入観を持たずに検討していくのがわれわれのスタイルだ」

──インフラに投資するときは、1人当たりの月間平均収入(ARPU)は考慮するのか。

「エリアによってビジネスモデルは全然違う。先進国はARPUが高いが、人口が少ない国が多いので、成長ののりしろがあまりない。一方、インドなどはARPUは低いが、人口のケタが違い、さらに伸びている。人口が伸びれば国内総生産(GDP)も伸び、その意味ではのりしろが非常に豊富だ。ソフトバンクの企業価値が上がるかどうか、結果的にはそこだけを見ている。この会社に投資をすればどういうリターンが想定できるか、リターンのマージンはそれほど高くなかったとしても既存事業とのシナジーがあるか、いくつもの判断基準がある」

──財務戦略の考え方について。

「機会ロスだけは絶対に避けたい、財務はそこを目線にしている。もしかしたら大きな投資案件があした出るかもしれない、そういうときにお金がないからだめだということではなく、意思決定できるだけの構えを常に準備しておきたい。いまは攻めができる環境だと思っており、先取り、先取りで余裕のある資金ポジション、クレジットポジションをとりながら、ダイナミックな経営の意思決定にしっかりとシンクロした財務戦略をとりたいと思っている。これだけの低金利の固定調達、しかも長期の調達ができる環境はそうそうあるわけではない。2.5%で劣後債が出せる国なんて世界中をみてもどこにもない」

(志田義寧 笠井哲平)
((
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  1. 2015/01/22(木) 10:25:59|
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